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2019.04.10

コモンビートの幸せなミュージカル

コモンビートとは

アメリカで製作されたミュージカル「A COMMON BEAT」を作ることを通して異文化理解を学ぶプログラムを提供するNPO法人コモンビート。プログラムに参加するのは18歳以上の一般市民で、経験不問、異なるバックグラウンドの人たちが集まってくる。しかも100人集めて100日間で1000〜1500人規模のホールでの公演までこぎつけるというのだから驚きだ。

コモンビートのミュージカルをみて

私も2019年3月に第49期目となる公演を浜松で見せていただきました。しかも、代表の安達亮さんのご好意で、これから初舞台を踏むキャストとこれまでにプログラムに参加したOB/OGキャストとのエール交換(顔合わせ)や、公演前の気合い入れ(意識合わせ)も見学させていただきました。

ミュージカルのストーリーは、以下の通りです。4つの大陸の話で、情熱の赤大陸、気品の緑大陸、調和の黄大陸、自由の青大陸が登場します。赤はアフリカ、緑はヨーロッパ、黄色はアジア、青はアメリカのメタファーです。最初、それぞれの色の大陸に住む人たちは自分たちの色しか存在しないと思い、それぞれ幸せに暮らしていました。いつしか、他の色の大陸があることを知り、交流を始めます。次第に、お互いの考え方の違いに気づき、自分たちの文化を保つために争います。争いは激化してしまいます。しかし最後には、多様性があるからこそ、みんなで違いを認め合って、力を合わせ、共に幸せに生きるべきだと気づき、新しい世界へ向かい始める、という話です。これをミュージカルで演ずるのですから、想像しただけでも感動しませんか。

しかも、これを、いろいろなバックグラウンドを持つ、初めて出会った多様なキャストが、100人×100日で作り上げるのですから、力を合わせていくしかないですよね。ストーリーの内容とプログラムの内容、つまり100人の協力が、相似形になっています。

49回も同じミュージカルを公演しているのですから、先輩と後輩もすぐに分かり合えます。いろいろな地域で活動をしていて、プログラム終了後も一生の友達。ある人が「失業しても、頼れる友達がたくさんいるから安心」と話していたのが印象的でした。しかも、その人は最近失業したという人。なんという、新しいコミュニティーのあり方。もちろん幸せの4つの因子を満たしています。

顔合わせも、意識合わせも、本番も、本番後の成功を喜び合っているキャストの姿も、安達亮代表の話も、深く感動しました。すばらしい!

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