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2021.05.27

人間関係のWellbeing

よい人間関係はWellbeing(WB)を高めてくれます(ハーバード成人発達研究)。

私たちには家族や友達、同僚などがいて、多様な人間関係の中で生きています。そして、生きていく上で他者からの支援が必要となる場合が多々あります。つまり、健全かつ良好な人間関係があることで、安心安全にもつながります。

○どうすれば良い人間関係を築けるか

まず相手の悪口を言う、偉そうにするなどいわゆる上から目線の関係(縦の関係)では、その相手と良い人間関係を築けるとは思えません。よって、縦ではなく横の関係を作ることが必要です。
シンプルに言うと、相手の良いところに注目し、敬意を持って誠実に接することがポイントです。その際、心理的Wellbeingで説明した前野の幸せの4因子の「つながりと感謝」、キーワードとしては感謝、信頼、尊敬、愛。そして、アドラーの幸福の三原則の一つである他者と信頼して他者と協力する「他者信頼」などがヒントとなります。
具体的な方法としては感謝をおすすめします。感謝には、自分に良いことがあったときにお礼を言うなどのDoingの感謝と、ありがたいという気持ちをいつも感じている心のあり方であるBeingの感謝があり、その2つの感謝ができる(感じられる)となお良いです。

感謝上手への第一歩として、信頼できる他者に突然の感謝のメッセージを送信してみてはどうでしょうか。感謝といっても過去の出来事へのお礼(Doing)というよりも、いてくれてよかった、もらった言葉でこんなことが心に残っているなど、Beingに近い感謝メッセージを送ってみることをおすすめします。突然、感謝のメッセージを送るとなんて、あやしいと思われるのではないかという心配もありますが、かなり高い確率で喜んでもらえると思います。だって、相手はそんなメッセージが来るとは思っていないからです。

○他者とのよい人間関係の前提となる自己受容

タル・ベン・シャハーは、健全な人間関係の基礎は健全な自分自身との関係であると述べています。他者を大切に思うのと同じように自分自身を大切にすること、つまり、ありのままの自分を大切すること(自己受容)が、他者との健全な関係を築くことための土台となります。
下記の図にあるとおり、自己受容と他者信頼は相互関係となっており、それぞれがお互いを強化していきます。ぜひ自分に対しても、思いやりと優しさをもって受け止めてあげてください。

最後に、親しい友人が幸せだと私の幸せ(WB)は15%向上し、友人の友人が幸せだと私のWBは10%向上します(「幸福の習慣」トム・ラス,ジム・ハーター)。これは逆もしかりなので、私が幸せだとその友人にも正の影響が見込めます。

あなたの近くにいる大切なひとを幸せにするために、まずは自分自身がWBな状態でいること、これがWBな世界を作るために有効な方法だと信じています。

 

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